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CASE24/12/12までの世界のWeekly News
ここでは世界の報道されているニュースの中で弊社が気になった記事をピックアップします。(元サイトは主に英語です)
トランジションミネラル
ブルームバーグ - https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-12-09/us-mulls-backing-brazilian-nickel-plant-with-up-to-550-million?embedded-checkout=true
米国、ブラジルのニッケル工場に最大5億5000万ドルの支援を検討
米国政府は、ブラジル北東部のニッケル・コバルト鉱山の開発を支援するため、最大5億5000万ドルの融資を行うことを検討している。
CSIS - https://www.csis.org/analysis/china-imposes-its-most-stringent-critical-minerals-export-restrictions-yet-amidst
中国、米国とのハイテク貿易戦争の激化の中、これまでで最も厳しい重要鉱物輸出規制を実施
12月3日火曜日、中国は米国を標的として、軍民両用技術の厳しい輸出規制を発表した。これらの規制は、以前に発表された米国へのアンチモン、ガリウム、ゲルマニウムの出荷禁止規制をさらに強化するものである。この新たな規制は、貿易戦争における初めてのケースをいくつか生み出した。一つは中国の重要鉱物の輸出規制が、すべての国ではなく米国を対象としていることであり、もう一つは、重要鉱物の規制がハイテク技術規制への直接的な反応として実施されたことである。重要鉱物の安全保障は、今やエスカレートするハイテク貿易戦争と本質的に結びついている。
ブルームバーグ - https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-12-09/paulson-backed-perpetua-strikes-antimony-pact-to-blunt-china-ban?embedded-checkout=true
ポールソン氏支援のペルペチュア・リソース社、中国によるアンチモン輸出禁止への対策で合意
ジョン・ポールソン氏が支援するペルペチュア・リソース社は、中国による輸出禁止の対象となっている重要鉱物のひとつであるアンチモンを米国国内で処理する方法を模索するため、サンシャイン・シルバー・マイニング&リファイニング社と協力することで合意した。
フィナンシャル・タイムズ紙 - https://www.ft.com/content/54123a3a-ffb3-4429-a846-9da08b863e9a
エネルギー・トランジション・ミネラル(エネルギー移行に必要な鉱物)への投資の前途は厳しく
地政学的、および人権への懸念により、有望な機会へのアクセスが困難に
ニューヨーク・タイムズ紙 - https://www.nytimes.com/2024/12/09/business/china-critical-minerals.html
中国の重要鉱物禁輸措置は予想以上に厳しい
中国は、中国で採掘された重要鉱物が米国に到達しないよう世界各国の企業に命じると同時に、輸入品を国内製品で代替する取り組みを強化している。
Mining.com – https://www.mining.com/the-45x-tax-credit-makes-a-difference-for-us-critical-minerals/
45X(インフレ抑制法)の税額控除が米国の重要鉱物にもたらす効果
今後数十年の間に、重要鉱物の供給不安は世界的なサプライチェーンの再編を促すことになる。 当初は重要原料に対する軍事的懸念がきっかけだったが、商業的利益のため、不可欠な技術や実験的技術の実用化を可能にする材料の、よりレジリエントなサプライチェーンの形成を追求するパターンとなっていきそうだ。
Mining.com - https://www.mining.com/chinas-metal-dominance/
中国の鉱物支配
数十年にわたり、中国は重要鉱物を独占してきた。カナダや米国をはじめとする各国は、北京に採掘や加工を任せ、自分たちは最終製品を販売したいと考えてきた。
The Conversation - https://theconversation.com/deep-seabed-mining-bad-for-biodiversity-and-terrible-for-the-economy-243893
深海鉱業:生物多様性にとって有害、経済にも打撃
深海鉱業に関する議論は、海洋生態系への影響に対する懸念が高まるにつれ、注目を集めています。海洋には、まだ発見されていない無数の生物種が生息しており、その中には新薬開発の鍵を握るものもあります。
生物多様性
ガーディアン紙 - https://www.theguardian.com/environment/2024/dec/09/drylands-now-make-up-40-of-land-on-earth-excluding-antarctica-study-says
乾燥地帯は現在、南極大陸を除く地球上の陸地の40%を占めている、という研究結果過去30年間で、インドの1.3倍に相当する面積が恒久的に乾燥化したことが研究で明らかになった
Live Science - https://www.livescience.com/planet-earth/climate-change/a-third-of-earths-species-could-become-extinct-by-2100-if-climate-change-isnt-curbed
気候変動が抑制されない場合、2100年までに地球上の種の3分の1が絶滅する可能性がある
世界で最も知られている種の研究分析によると、気候変動により多くの種が絶滅の危機にさらされており、そのリスクは地球温暖化が進むほど高まる。
食料安全保障 / 農業生産
Gov.uk - https://www.gov.uk/government/statistics/united-kingdom-food-security-report-2024/united-kingdom-food-security-report-2024-theme-2-uk-food-supply-sources
英国食料安全保障報告書2024:テーマ2:英国の食料供給源
テーマ1では世界的なシステムを取り上げたが、テーマ2では英国の食料システム自体に焦点を当てる。このテーマでは、英国が国内生産または輸入などどこから食料を入手しているかとそれらの供給源の持続可能性を取り上げる。
Phys.org - https://phys.org/news/2024-12-climate-threatens-global-food-scientists.html
気候変動が世界の食糧供給を脅かす:科学者たちが緊急行動を呼びかけ
気候変動が加速する中、科学者たちは世界の食糧供給に壊滅的な影響を及ぼす可能性について警鐘を鳴らしている。Trends in Plant Science誌に掲載された論文で、国際的な研究チームは、気候変動に強い作物を開発する方法を迅速に移行しなければ、食糧不足が蔓延し、飢饉、大量移住、世界的な不安定化につながる可能性があると警告している。
London Evening Standard - https://www.standard.co.uk/news/politics/keir-starmer-defra-budget-government-house-of-commons-b1199352.html
報告:自然の衰退と気温上昇が英国の食糧安全保障にリスクをもたらす
最新の政府報告書によると、英国の自給率は過去20年間でほぼ変化がないが、悪化するリスクに特に言及している。
This is Money - https://www.thisismoney.co.uk/money/markets/article-14181711/Coffee-bean-prices-record-high-Brazil-Vietnam-droughts.html
ラテ愛好家は値上げに備えよ:コーヒー豆の価格が過去最高値を更新
コーヒー豆の価格が過去最高値を更新したことで、来年のコーヒー一杯の価格はさらに高くなる可能性がある。
Wilson Center - https://www.wilsoncenter.org/microsite/3/node/126107
チャドの壊滅的な洪水と避難民への影響
チャドで避難を余儀なくされた人々は、拡大する洪水の影響を被っており、増大する被害に対応するため優先的かつ的を絞った支援を必要としている。2024年7月以来、チャドで発生した壊滅的な洪水は、難民やその他の避難民を含む推定200万人に深刻な影響を与えている。今年の洪水は、5万6000軒の家屋が破壊された2022年の「過去10年間で最悪」の洪水を上回った。これまでに5か月間にわたって繰り返し発生した洪水により、20万戸以上の家屋が破壊され、43万ヘクタールもの農地が全滅。1万3000人以上が避難を余儀なくされ、洪水の直接的な影響により600人近くが死亡しているが、間接的な過剰死亡率を推定することは困難である。
安全保障
Chatham House - https://www.chathamhouse.org/publications/the-world-today/2024-12/world-2025
2025年の世界
チャタムハウスの専門家による来年1年間の注目事項
The Conversation - https://theconversation.com/red-sea-tensions-4-scholars-explain-whats-at-stake-for-global-trade-and-security-245048
紅海の緊張:4人の学者が世界貿易と安全保障の危機について説明
紅海地域は地政学上のホットスポットである。世界貿易の通過ルートとして戦略的に重要な海上交通路であり、より広域の地域の安全保障と経済安定に重要な役割を果たしている。
ワシントン・ポスト紙 - https://www.washingtonpost.com/world/2024/12/10/china-trump-trade-war-tariffs/
中国、迫り来るトランプとの貿易戦争への対応策を明らかに
北京はバイデン政権の行動に断固とした迅速な対応を見せている。これはドナルド・トランプ氏に対する警告であり、今回は強硬策を取るというアナリストの意見もある。
ガーディアン紙 - https://www.theguardian.com/uk-news/2024/dec/09/will-emergence-of-hts-in-syria-raise-level-of-global-terrorism-threats
シリアにおけるHTSの台頭は、世界的なテロの脅威レベルを引き上げるだろうか?
情報機関のトップは、かつてイスラム過激派アルカイダと同盟関係にあったグループがもたらすリスクをしっかりと分析しなければならない
国家負債・ソブリン債
Reliefweb - https://reliefweb.int/report/world/how-do-climate-change-induced-hurricanes-affect-sovereign-debt-caribbean
気候変動によるハリケーンはカリブ海諸国の負債にどのような影響を与えるのか?
関連文献の調査により、人為的な気候変動とハリケーンの強度の増加との直接的な関連性が確認された。特に、降雨量の10%増加とそれに伴う被害が指摘されている。カリブ海諸国は特に脆弱であり、深刻なハリケーンは気候変動の影響と相まって、公的債務の著しい増加につながる。気候変動の影響は顕著かつ喫緊の問題であるため、この研究は、経済および財政政策に気候変動の影響を組み込むことの緊急性を強調している。
アジア開発銀行 – https://www.adb.org/news/adb-supports-asia-first-sovereign-sustainability-linked-bond-thailand
アジア開発銀行、タイでアジア初のサステナビリティ・リンク・ボンドの発行を支援
アジア開発銀行(ADB)は、タイ財務省傘下の公的債務管理局(PDMO)によるアジア初のサステナビリティ・リンク債(SLB)発行を支援。これは、チリとウルグアイに次いで世界で3番目のSLBである。