CASE事例
データの提供
CASEテニュアリスク*の定量化の事例
資金提供者
英国外務・英連邦・開発省(FCDO)
パートナー
Rights and Resources Initiative(RRI)
ODI (英国シンクタンク)
内容
企業とコミュニティ間で対立が起こった際の金融的影響と、リスクを緩和するための対策への投資コストを比較して分析しました。これは、アフリカの農業部門における 80 以上の企業と投資家へのインタビューに加え、対立による遅延のコストに関する数量的分析に基づいて、プロジェクトの純現在価値への影響を示す金融モデルを作成しました。この調査を元に、パーム油サプライ チェーンにおける商業的、社会的、環境的(CSE)リスク を自己資金で分析しました。これにより、特定の企業は事業展開地域の影響により数量的に大きな CSE リスクを受けていることが分かりました。また、RSPO 認証を受けた工場が平均して非認証の工場よりも社会的リスクが低いことが明らかになりました。
主な成果
ユニリーバ、シュローダー、スイス・リー(保険会社)、および開発金融機関などの影響力のある企業が、私たちの土地利用と社会的リスクに関する取り組みを支持しています。これにより、多くの企業や投資家が社会的リスク評価と投資管理を見直す機会となりました。私たちの貢献により、社会的リスクとコミュニティとの関与が最優先事項として浮上し、回避および緩和戦略のための情報が提供されました。
重要な教訓
コミュニティとの関与のようなアプローチは、遅延や財務損失を回避するために費用対効果の高い利益を提供することができます。しかし多くの企業が非効率で高コストな社会的リスク管理の方法を利用しています。コミュニケーションに関する教訓として、WhatsApp によるグループコミュニケーションが効果的な一面をもたらしていることが分かりました。
評価
イギリス政府(FCDO)から評価 A+ を受けました。