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CASE事例

データの提供

CASELANDSCOPE・RIVERSCOPEの事例

資金提供者

英国外務・英連邦・開発省 (FCDO)
International Rivers*
supported by DFAT(オーストラリア政府)
Arcus Foundations(アーカス財団)
Full Circle Foundations (フルサークル財団)

内容

企業とコミュニティの紛争に関する専門知識を活用し、企業や投資家が利用できるソフトウェア開発の依頼を英国政府 FCDO(当時は DFID)より受けました。私たちは 700 件を超える紛争資産の事例を構築し、紛争の原因や、どこでも紛争が発生する原因となる社会的、環境的、政治的要因に関する定量的分析を提供しました。
Landscope は、分析に基づいた地理空間システムのソフトウェアです。新興市場のどの場所でも、約1 分で紛争のリスクを分析します。紛争リスクと統計的に有意な関連性がある 14 の地理空間指標を使用しています。
また、International Rivers から、水力発電セクターのリスクを評価するための特注の開発依頼を受けました。ここでは、281 のダムを調査して ESG リスクの数量化指標を特定するための地理空間分析を行いました。Riverscope は一般的な財務指標を使用し、プロジェクトの実行に影響を与える財務的リスクを示します。

主な成果

Landscope は数百社の企業や投資家が、スクリーニング、デューディリジェンス、リスク評価、およびポートフォリオ・サプライチェーン管理プロセスを改善するために使用しています。Bloomberg 端末での使用許諾を受けており、Unilever、Schroders、SEDEX* が使用し、推奨しています。
Unilever の 2021 年の人権報告書によると、「Landscope はリスクを特定し、戦略的な業務計画に役立っています。地理空間的なテニュアリスク*評価で、リスクの理解と、それを評価・管理する企業の能力に新たな境地を切り開くものです。」と評価しています。

重要な教訓

社会的リスクを数量化することで、企業や投資家が効果的に業務を管理できます。ほとんどの企業は、事業、サプライチェーン、またはポートフォリオにおける社会的リスクの優先順位付けや対応に関するプロセスについて支援が必要です。しかし多くの場合国際的なコンサルタントに頼り、高単価で効果も見込めません。私たちはこの問題から社会的・環境的サービスに取り組む地元の組織を支援するためのきっかけとなりました。

*International River
「International River」は、世界中の河川や水源の保護、および大規模なダム建設に反対する国際的な非営利団体です。

*SEDEX
「Sedex」とは、Supplier Ethical Data Exchange(サプライヤー倫理データ交換)の略称です。Sedex は、企業間でサプライヤーの倫理的な実践や社会的責任に関する情報を共有するためのプラットフォームです。

*テニュアリスク
「テニュアリスク」とは、地域住民の反対意見により、企業や投資家が実物資産に対して直面する重大な財政上や運用上の問題のリスクです。このリスクは、新興市場での土地の権利取得に関連し、地域住民の権利を無視した契約やプロジェクト計画が引き起こす可能性があります。これにより、封鎖、抗議活動、火災などの問題が起こり、運営の遅延や財政上の悪影響が生じることがあります。