CASE事例
データの提供
CASEForest Carbonの調査・分析・対応案の事例
資金提供者
The Ford Foundation(フォード財団)
内容
フォード財団からの資金提供を受けて、炭素取引市場の分析を行いました。市場の設計に関する技術的考察など、この分野での取り組みは革新的で重要であり、森林炭素市場に対する批判を森林地域の影響や利益に関する道徳的議論ではなく、財務的議論を用いて行いました。さらにラテンアメリカ、西アフリカ、東南アジアのいくつかの森林コミュニティを訪れました。その結果、測定に関する問題(技術革新により一部解決されました)や仲介業者によるレントシーキング * に問題がありました(これは解決されていません)。このことから炭素取引市場が森林保護のために効果的な解決策ではないと結論づけた論文を発表しました。
主な成果
森林依存コミュニティを支援するドライアドシステムの開発をしました。ドライアドは、できるだけ直接的に資金を森林コミュニティに流し込み、国際的ではなく地元の仲介者と広範囲に協力することです。透明性や独立性を高めた監視および報告システムを提供することで、私たちが特定した問題に対処するために設計されました。最終的な報告書は、レインフォレスト財団 UK、森林民族プログラム*、REDD モニター * もどの権利擁護団体に迅速に取り入れられ、今でも参照されています(最近の森林炭素市場の問題を考慮すると、「私たちが言った通り」という価値が付加されています。)
重要な教訓
気づかれにくい大規模で高コストな気候、社会、環境の課題に対する解決策についての議論は十分に活用されていません。この問題を理解することは投資家や政策立案者に意見する際に有効な手段となり得ます。